スピーカー自動補正 Audyssey MultEQ について

今回はスピーカー補正について書きます。
(リスニングモードの話ではありません)


スピーカーを更新して3ヶ月ほど過ぎました。
毎晩の映画鑑賞には満足しています。
音楽鑑賞も以前よりはストレスなく楽しめます。

ただ市販のスピーカーに比べると劣るところは多々あります。
艶というか、迫力というか、なんとなく足りない気がします。


この足りない部分をアンプで補正しようというわけです。


こういうのを邪道のようにも思っていましたが、プリアンプでトーンコントロールすることがすべて悪いということでもありません。
高級プレイヤーなどでも同じシリーズのスピーカー専用にチューニングがされてたりします。


何でも毛嫌いするのではなく、ちゃんと使ってみてから評価したいと思います。


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最近はAVアンプに限らず、多くのアンプ(一体型のプレイヤーやカーオーディオでも)「自動スピーカー設定」がついています。

うちのTX-NA5007にもAudyssey MultEQ TXという機能があります。

初めのころ一度設定しましたが、使用せずにいました。
(AudysseyをOFFにしてた)


以前のブログでも少し書いています。

〜何本か見た感想〜
http://59595963.at.webry.info/201403/article_13.html

このときは「あってもなくても変わらない」と書いてあります。
まぁほとんど意味も分かってなかった時期ですが。笑


この当時からスピーカーも改変したことですし、再度設定し直してその効果を見てみます。


まずは測定です。
アンプに専用の測定マイクが付属しています。


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アンプのマイク端子へ差し込むと自動的に測定モードが起動します。


※注意1
先に接続するスピーカーのインピーダンスを確認すること。
8オームのスピーカーだけの場合は問題ありませんが、うちのように4オームが混在しているときは要注意です。

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マイクによる測定は3ヶ所は必須です。

あとは希望に応じて8ヶ所まで測定できます。
(たくさん測定する方がいいのか?)


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※注意2
測定中は結構大きい音が出るので、深夜は避けた方が良いです。


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測定の結果、フロントスピーカーとセンタースピーカーは「フルレンジ」になりました。
(低域まで出ているということでしょうね)
サラウンドスピーカーは120Hzということですから、ほとんど低域が出ていないようです。


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「フロントスピーカー」フルレンジとウーファーの2BOX構成


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「センタースピーカー」フルレンジ2ユニット構成


これらは2ユニットで4オームです。
(ツイーターは含まず)


サラウンドは同じユニットですが1ユニット8オームです。

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「サラウンドスピーカー」フロントと同じ16cmユニット1本 密閉




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主要5チャンネル以外のスピーカーは150Hzと測定されました。
かなり小型のスピーカーなので当然です。
たぶんこのチャンネルはこれくらいでも十分だと思ってます。
(違うのかな?)


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「フロント・ハイ」8cmユニット1本 バスレフ


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「フロント・ワイド」8cmユニット1本 超小型密閉


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「サラウンド・バック」市販品 詳細不明 超小型




スピーカーサイズ(クロスオーバー周波数)の他、視聴位置から各スピーカーへの距離も測定されます。


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手動の設定画面ではこれと音圧レベルだけしか修正できませんが、実際には測定結果に基づいて部屋の環境に合わせたフィルターが作られているようです。


Audysseyのページにもこのような図が載っています。

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ブルーの線  Room Impulse Response:部屋の音声伝達反応特性とでも言いましょうか
オレンジの線 MultEQ Corrected Response:MultEQで補正された反応特性

矢印の出っ張り部分が部屋の何かによって影響された部分で、それを補正してフラットにしているということだそうです。





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一口にAudysseyと言っても色んな種類があって混同してしまいます。
大ざっぱですが、ちょっと整理しておきます。


「Audyssey オーディーシー」
Audyssey Laboratories の開発した音響補正技術の総称
AudysseyDSXのON/OFFやイコライザ設定によるAudysseyのON/OFFなどAudyssey関連の技術全般を差すこともある
※AudysseyDSXやイコライザ設定によるAudysseyについては下に別途記載


「Audyssey Laboratories オーディーシー研究所」
Audyssey技術を開発・運営している会社の名前


「Audyssey DSX(Dynamic Surround Expansionの略)」
フロント・ワイド・チャンネルやフロント・ハイ・チャンネルを使用したサラウンド再生技術
DVDやBlu-rayに収録されている5.1チャンネル〜7.1チャンネルの音声データから、フロント・ワイドもしくはフロント・ハイチャンネルを生成し、なおかつサラウンドとフロントのつながり感を向上させる


「Audyssey MultEQ オーディーシー マルチ イーキュー」
専用測定マイクによる自動環境測定・スピーカー補正技術
部屋の壁や家具なども含めた室内音響のゆがみを測定し、それらを元に戻して、製作者が意図した通りの音が聞こえるように、各チャンネル毎にフィルターを作成する


「イコライザ設定におけるAudyssey」
MultEQによって作成された補正フィルターをON/OFFする設定
※Audyssey MultEQを先に実行しないと選択できない機能


「Audyssey DynamicEQ オーディーシー ダイナミック イーキュー」
家庭での使用における様々な音量レベルに合わせた聴感サラウンドの復元技術
収録された音声データは非常に高い音量レベルに合わせてミキシングされており、そのまま家庭レベルで再生されると周波数毎の聴感の変化によりサラウンドのバランスが崩れている為、それを適正なサラウンド感が得られるように自動的にリアルタイムに補正する
※イコライザ設定でAudysseyをONにしないと選択できない機能


「Audyssey DynamicVolume オーディーシー ダイナミック ボリューム」
コンテンツ毎の音量レベルの変動を自動調節する技術
映画のシーンの切り替わりやテレビ番組とCMの切り替わりなど、急激な音量の変化が起こる問題をリアルタイムに監視し、好みの音量レベルに自動的に調節する
※Audyssey DynamicEQがONになっていないと選択できない機能




というわけで、とてもややこしいのです。
私もかなり調べてやっと違いを把握した次第です。
このブログはある意味、備忘録のようなものです。


さてさて、今回はスピーカー補正の有無についてです。
MultEQによる自動測定は終わりました。

あとは実際に再生して違いを比べるだけです。
比較するのは次の通り

1.Audysseyのフィルター無し
2.Audysseyのフィルター有り
3.Audysseyのフィルター+ DynamicEQの補正有り



それでは違いを聞き比べてみます。
ちょっと録音がイマイチですしMP3にしてますが、感じだけはつかめると思います。


音源 2チャンネル 44.1kHz/16bit FLAC
アンプボリューム -30db
マイク iM2+iPhone6plus ※変換ケーブル使用
録音アプリ ZOOM HandyRecorder(マイク補正-15db)
編集ソフトAudacity(+9db)WAVE保存(XLDでMP3化)



○Direct(補正なし)






○Stereo Audyssey ON(DynamicEQはOFF)






○Stereo Audyssey DynamicEQ ON








〜感想〜

実際に部屋で聞いていると、補正なしよりは合った方が断然良いですね。
補正を入れたら「おっ!良いね!」となります。
全体的に薄いベールをかけたように聴こえるケースもあるのですが、おおむね良好です。

DynamicEQはかなり低音が増強されます。
良い感じなのですが、ちょっとオーバーな気もします。
これもソフトによって感じ方が違いますね。
ONで違和感なければそれで良いし、そうでなければOFFにすれば良いだけです。

(iPhoneアプリの「OnkoTron」で簡単にON/OFFできます)



実はAudyssey DynamicEQは「フィルム基準レベルオフセット」というものを変更できるようになっているようです。
通常映画の場合は設定変更不要ですが、音楽の場合は適宜修正が必要なようです。

映画 0db(標準)
クラシック音楽 5db
ジャズなど 10db
POPSなど 15db

※TX-NA5007の場合、アンプの設定の「音の調整」の「Audyssey」の項目内で変更できます


上記録音では設定を変更していませんので、映画用のままです。
次回は再生するソフトに合わせてオフセットを変更してから、録音してみます。


またミキシング時の想定レベルがどの程度かわかりませんが、大音量で再生しての比較も出来るようなら録音してみようと思います。


それではまた次回に。



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